中国タオバオ、愛奇芸が台湾市場から撤退 違法営業で

アジアBiz
2020/10/15 18:41
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【台北=中村裕】台湾から中国の人気サービスが相次ぎ撤退することになった。15日付で、通販サイト「淘宝網(タオバオ)」と、動画サイトの愛奇芸(iQIYI)のサービスがそれぞれ全面的に停止した。台湾当局から投資に関わる違法性を指摘され、市場から締め出される形となった。

タオバオの台湾専用通販サイトでは15日、サービス停止の内容が告知された

両サービスとも実質的には中国企業が運営していたが、その実態を巧みに台湾当局に隠し、市場に参入して事業を続けたことが問題となった。

台湾でタオバオを手掛ける英クラダ・ベンチャー・インベストメントは15日、同日付で通販サイトを使った商品購入のサービスを停止し、12月31日付で台湾から完全に撤退すると発表した。詳細な理由は明かさず「市場に不確定要素が多くあり、事業を停止することを決議した」とした。

同社は中国のアリババ集団の実質的な支配下企業で、資本関係があることを隠し、19年秋に台湾市場に参入した。わずか1年での撤退となった。

台湾の法律では、中国資本が3割を超える企業を「中国大陸の企業」とみなし、台湾への投資を厳しく制限している。

アリババはこの規制をかいくぐるため、クラダやシンガポール企業を利用して中国企業であることを伏せ、「迂回投資」の形で台湾市場に進出していた。さらに当局は英クラダがタオバオの運営で得た台湾の個人情報を、中国大陸へ送っていた実態も突きとめた。

調査結果を踏まえ、当局は8月にクラダに対し、台湾市場から撤退するか、もしくは「中国大陸の企業」であることを認めて、台湾での投資の再申請を行うかを迫る業務改善命令を出していた。

台湾当局は中国大陸の企業からの違法な投資に目を光らせ、現在、法整備も急いでいる。

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