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GoTo食事券、愛知で16日利用開始 飲食店主「回復期待」

政府が外食業を支援する「Go To イート」事業のうち、25%のプレミアム付き食事券が16日から愛知県で利用できるようになる。新型コロナウイルスの影響が長引く飲食店は「回復のきっかけにしたい」と期待する。お得感を喜ぶ声が上がる一方、会食への不安が拭えない人も目立つ。

栄の居酒屋はにぎわいを取り戻しつつある(13日、名古屋市中区)

「せっかくお得になるので、いろいろな店を開拓したい」。名古屋市東区に住むパート従業員の女性(44)は1冊1万円(額面1万2500円分)の食事券の受け付けをインターネットで済ませた。開店したばかりの久屋大通公園内の飲食店を友人と訪れる予定だ。

同県半田市の女性会社員(26)は「少し寒くなってきたので、ぜいたくをしてスッポン鍋を食べようかな」と話す。友人と外食に行く機会が減っていたが、食事券が誘うきっかけになると感じているという。

Go To イートは、予約サイトを通じたポイント還元と、地域限定のプレミアム付き食事券の2つの事業がある。ポイント還元は1日から全国で始まった。食事券は購入額の25%分が上乗せされ、登録店舗で使える。利用開始日は都道府県ごとに異なり、愛知は16日、三重は20日、岐阜は26日に始まる。3県とも事業は全額国費で賄われる。

愛知県は8~13日に事前のネット受け付けを予定していたが、8日だけで予定の20万冊が完売した。16日以降はネットなどで受け付ける。

「どん底は抜けられたかな」。名古屋市中心部の繁華街、錦で欧風居酒屋を営む仲江亜咲奈さん(50)は少し明るい表情で話した。平日は会社員が徐々に戻り、土日は県外からの観光客も訪れるようになった。イート事業のポイント還元を使う予約客も1日数組いる。

10月に入り、売り上げが9月の2倍近くになった。それでも、前年と比べるとまだ6割弱だけに、食事券への期待も大きい。「すぐには難しいかもしれないが、街に人が戻るきっかけになったらいいな」と願う。

店や業態によって濃淡はあるものの、少しずつにぎわいを取り戻す飲食店もある。栄地区の居酒屋の男性店長(49)は「紙の食事券なら高齢者も使いやすい。かつての常連客が戻ってきてくれるかもしれない」と語る。

ただ、会食をめぐる感染拡大への懸念は根強い。名古屋市に住む男子学生(23)は「これからはインフルエンザも流行する時期。なんで今なんだろう」とイート事業に疑問を投げかける。大学受験に臨む弟と同居しており、外食はできるだけ控えている。熱田区の男性会社員(28)は「居酒屋に行って感染したら、会社で何と言われるか……」。しばらくは自宅での食事を心掛けるという。

愛知県立大の清水宣明教授(感染制御)は「密閉された空間では集団感染が起きやすい」として、十分に換気された飲食店を選ぶよう呼びかける。「会話が盛り上がるとつい相手に近づいてしまうが、できるだけ距離を保って飛沫に注意してほしい」としている。

(植田寛之、宮田圭)

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