ドコモやソフトバンク、ドローンファンドに出資 5G強化

NTTドコモやソフトバンクは14日、ドローン(小型無人機)関連のスタートアップに投資するドローンファンド(東京・渋谷)に出資すると発表した。操縦に欠かせない通信技術でドローン企業と携帯大手が連携を深める。高速通信規格「5G」を使いドローン活用の幅を広げる狙いがある。
ドローンファンドが新設した3号ファンドに、ドコモとソフトバンクのほかSMBC日興証券などが参画した。ドコモは月内に10億円を出資する。3号ファンドの最終的な規模は、2号ファンドの2倍となる100億円を目指す。
ドローンファンドはドローンや人を乗せる「空飛ぶクルマ」の関連企業に特化しているのが特徴だ。これまで東証マザーズ上場の自律制御システム研究所や、空飛ぶクルマ開発のスカイドライブ(東京・新宿)などに投資している。2022年度にも都市部で飛行規制が緩和されるのを見据え、新ファンドは自律飛行技術などに重点的に投資する。
ドローンの遠隔操縦に4G通信を使う例が増えており、携帯大手は通信手段の提供など企業のドローン活用を支援するサービスを手がけている。5Gの利用が進むと、点検ドローンが撮影した高精細の映像を瞬時に送信したり、操縦者が遠隔地から複数の機体を飛ばしたりといった使い方が可能になる。