積水化学元社員が情報漏洩疑い 大阪府警が書類送検

社会・くらし
2020/10/13 23:13 (2020/10/14 12:22更新)
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積水化学工業(大阪市北区)の男性元社員(45)がスマートフォンの液晶技術に関する情報を不正に中国企業に漏洩したとして、大阪府警は14日までに、不正競争防止法違反容疑で元社員を書類送検した。府警によると、元社員はSNS(交流サイト)を通じて中国企業から誘われ、「技術情報を交換するためだった」などと供述している。

捜査関係者によると、中国企業は通信機器部品メーカーの「潮州三環グループ」。送検容疑は2018年8月~19年1月、積水化学のサーバーにアクセスし、不正に取得した「導電性微粒子」と呼ばれるスマートフォンの画面で指の動きを感知するのに使われる技術の機密情報を漏洩した疑い。

元社員は事件当時は研究職に就いていた。積水化学の情報と引き換えに中国企業が持つ技術情報を得ようとしたが、結果的に中国企業からの情報提供はなく、一方的に情報を吸い上げられる形になった。

府警によると、元社員は「中国企業から取得した技術情報を持ち帰り、社内での評価を高めたかった」などと話している。元社員は不正に入手した情報をUSBメモリーにコピーし、私用のパソコンから中国企業にメールで送るなどして流出させていたという。

積水化学工業は14日、元社員が液晶技術に関する情報を不正に漏洩したことを認めた上で、社内調査の結果、19年5月末に懲戒解雇し、同年9月に府警に刑事告訴したと説明した。

同社は「関係者に迷惑と心配をかけたことについておわび申し上げる。漏洩情報に顧客や取引先に関する情報は含まれていない。再発防止について、情報管理や従業員教育の強化を引き続き継続していく」と話した。

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