原田知世、聖子ナンバーなどラブソング集の第3弾

文化往来
2020/10/28 2:00
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「誰かになりきるというのは、女優でやっていることに近い」と語る原田

「誰かになりきるというのは、女優でやっていることに近い」と語る原田

女優と歌手の両輪で活動する原田知世がアルバム「恋愛小説3~You & Me」を発表した。2015年から始めたラブソングのカバーシリーズの第3弾で、松田聖子や金延幸子らが歌った1970~90年代の名曲を中心に選曲した。「10~20代を過ごした思い出深い時代の曲。色あせない魅力で初めて聴く人にとっても新鮮だと思う。名曲を次の世代につなぎたい」と話す。

短編小説の主人公を演じるように歌うのがコンセプトだ。「誰かになりきるというのは、女優でやっていることに近い。女優としても活動する自分だからこその作品」という。大貫妙子の「新しいシャツ」(80年)は仮歌のテイクをそのまま残した一発録り。「シンプルなピアノに乗せて、セリフを一つ一つ言っていくような気持ちで歌った。お芝居のように集中した一瞬を大事にしたいと思った」

大貫のほか細野晴臣、小山田圭吾、土岐麻子をゲストに招き、それぞれのデュエット曲を計4曲収録した。「共演できて幸せで、とても勉強になった。デュエットで声が混ざることで新しい魅力が生まれた」。50年代の米俳優ジャッキー・クーパーが歌った「ア・ドゥードリン・ソング」(58年)には細野が参加した。「聴いた瞬間に細野さんが頭に浮かんだ。ほどよく力が抜けた歌唱が小粋」と手応えがあったようだ。大貫とデュエットした「ベジタブル」(85年)は「大貫さんの声を聞いた瞬間に鳥肌が立った。声の質感を大切にする姿勢は勉強になった」と振り返る。

「名曲を自分のフィルターに通して表現するカバーは、プレッシャーもあるが愛情を持ちながら楽しめる。今までの自分にはなかった引き出しを増やすことができて、オリジナル曲の歌唱にも生きる」。シリーズは女優としても歌手としても表現を磨く糧となっている。

(北村光)

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