北海道企業の雇用方針DI、コロナ余波で11年ぶり低下

北洋銀行がまとめた北海道企業の雇用と人手不足の状況調査によると、今後の雇用方針DI(「増員」から「減員」を引いた指数)は前年同期比22ポイント減のプラス39だった。減少は11年ぶりで、減少幅は2000年以降で最大。新型コロナウイルスで業績が悪化し、雇用に慎重な企業が目立つ。
業種別ではホテル・旅館業がマイナス14と、最も低かった。新型コロナで国際線は運休が続き、事実上の入国拒否も長引いている。21年4月に新卒採用を予定している企業は前年同期比3ポイント減の40%にとどまっている。
雇用人員判断DI(「過剰」から「不足」を引いた指数)は前年同期比27ポイント上昇のマイナス39。上昇は5年ぶりで、新型コロナで企業の人手不足感は緩和している。調査は8月下旬から9月中旬に実施。北海道の393社から回答を得た。