米J&Jコロナワクチン、日本の治験も一時中断
米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、日本で進行中の第1相の臨床試験(治験)も一時中断したことがわかった。海外で進めている最終段階の治験で、1人に原因不明の疾患が発生したことを受け、第三者委員会が全ての治験を一時中断することを判断したという。症状などの詳細は確認中としている。
同ワクチンについては、海外でおよそ6万人を対象にした最終段階の治験が進行中だ。米国のほか、アルゼンチンやブラジル、チリ、メキシコ、南アフリカなどで実施されている。
日本での治験は健康な成人で合計250人を対象に進めていた。終了時期は未定だ。同社は2021年に世界で10億回分を供給する目標を掲げている。日本へのワクチン供給量については言及しておらず、政府との交渉の状況も明らかにしていない。