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ユーチューブ中継挑戦 ボクシング・京口紘人(上)

2020/10/18 3:00
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11月3日、世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者の京口紘人(ワタナベ、26)が3度目の防衛戦に臨む。新型コロナウイルス禍により、残り2カ月を切ってようやく今年初めて国内で行われる世界戦。ひそかに注目を集める理由がもう一つある。

登録者が13万人を超える自身の動画チャンネルでは、人気格闘家とのコラボ動画が話題に

登録者が13万人を超える自身の動画チャンネルでは、人気格闘家とのコラボ動画が話題に

テレビ中継でなく、動画投稿サイトのユーチューブでライブ配信されるのだ。世界戦では初めてのこと。実況と解説をつけ、CMもあるテレビさながらの中継になる。京口は「『日本初』はすごいモチベーション。新しい試みで意気に感じる」と腕をぶす。それもそのはず、ユーチューブに公式チャンネルを開設して来月1日で丸1年。今回の試合も自身のチャンネルで配信する。

登録者数は13万人超。ステイホーム期間中にこぞって始めた他の世界王者たちを1桁以上、上回って独走中だ。「反響はめちゃくちゃある。どこに行っても声をかけられるようになった」。自身の練習を見せたり減量方法を紹介したりする動画もさることながら、総合格闘家の朝倉未来や浅倉カンナらとのコラボ動画が人気を博す。

意識しているのは「京口紘人というボクサー、ボクシングに興味を持ってもらうこと」。あえてボクシングの本丸にフォーカスせず、新規ファンを取り込む狙いで他競技との境界線上を攻める。

先見の明と行動力は、王者の悲哀の裏返しでもある。昨年、世界戦がメインイベントとしてゴールデンタイムに地上波放送されたのは、井上尚弥、村田諒太、井岡一翔の3人だけだった。国際ボクシング連盟(IBF)などが加わり、認定王座が2つから4つに増えたこの10年で、世界チャンピオンの中にも厳然たるヒエラルキーが生まれた結果だ。

2017年7月にプロ8戦目でIBFミニマム級王者になり、翌18年の年末には早々に2階級制覇も達成した京口にしても、これまで6度の世界戦でメインは2度。昨年10月に行った2度目の防衛戦はテレビ中継がなかった。「チャンピオンになっても状況が変わらないことへの焦りはあった」と明かす。

「世界チャンピオンでも誰にも知られなければただのジコマン(自己満足)。それではダメだと」。2度目の防衛に成功した直後の昨年11月、知人の勧めと協力もあって動画投稿を始めた。それ以降はコロナ禍で試合ができなかったが、「去年と比べたら天と地」と知名度アップを実感する。

もちろん、「あくまで本職はボクシング」。注目されるからこそ、14戦全勝(12KO)の新鋭タノンサック・シムシー(タイ)を迎える今度の試合は内容が問われる。「自分も14戦(全勝9KO)だが、中身が違う。しっかりと実力の差を見せる試合をする」。主役に躍り出る絶好のチャンス到来だ。=敬称略

(山口大介)

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「見ていて飽きない試合」を理想とする(2度目の防衛を飾った2019年10月の久田哲也戦)=共同共同

 京口紘人のライトフライ級は上限体重が48.9キロ。全17階級のうち、下から2番目に軽いクラスだ。だが、最軽量級のミニマム級(47.6キロ)でプロデビューし、いきなり6連続KOをマークした当初から、軽 …続き (10/18)

基本に忠実な左ボディーは辰吉丈一郎氏譲り

 京口紘人の格闘家としてのルーツは空手にある。生まれ育った大阪府和泉市で道場師範代だった父の指導の下、兄と姉の背中を追いかけるように3歳で始めた。いま振り返ると、楽しい思い出ばかりではなかった。

 「ず …続き (10/18)

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