米民主「大統領選訴訟の審理辞退を」 判事候補に要求

米大統領選
2020/10/13 6:19 (2020/10/13 6:30更新)
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12日、米最高裁判事候補のバレット氏は政治から独立した立場で訴訟に対応する考えを強調した(ワシントン)=ロイター

12日、米最高裁判事候補のバレット氏は政治から独立した立場で訴訟に対応する考えを強調した(ワシントン)=ロイター

【ワシントン=中村亮】米議会上院の司法委員会は12日、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・バレット氏の公聴会を開いた。野党・民主党は11月の大統領選に関する訴訟について「(審理などを)辞退すべきだ」と訴えた。トランプ氏に有利な判断を下すとの懸念を示したものだ。

民主党のリチャード・ブルメンソール上院議員は「ドナルド・トランプの選挙に関する案件に参加すればすぐに裁判所の正当性やあなた自身の名声に甚大かつ永続的な害をもたらすだろう」と指摘し、訴訟に関与しないよう求めた。トランプ氏は郵便投票の不正を理由に選挙の決着を最高裁に委ねる構えを見せる。バレット氏の早期承認をめざす理由も訴訟で優位に立つためだとの考えを示唆していた。

バレット氏は「政府の政策決定や価値判断は国民に選ばれて責任を負う政治部門が行うべきだ」との考えを表明した。そのうえで「国民はそうしたことを裁判所に期待すべきではなく、裁判所も試みてはならない」と述べた。政治から独立した立場で、合衆国憲法や連邦法に従って訴訟に対応する考えを示した発言だ。

公聴会には民主党の副大統領候補であるカマラ・ハリス上院議員がオンラインで参加した。バレット氏が低所得者に医療保険加入を促す制度に否定的なことを念頭に「(承認されれば)新型コロナウイルスの最中という最悪のタイミングで多くの人が医療保険へのアクセスを失う」と主張した。大統領選でも医療保険制度の維持を掲げており、国民の関心が高い公聴会を通じて有権者にアピールする思惑が透ける。

公聴会は13日から与野党議員とバレット氏の本格的な質疑応答に入り、15日まで続く。承認には上院(定数100)で過半数の賛成が必要だ。トランプ氏と与党・共和党は大統領選前に承認する案を探っている。

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