英、3段階のコロナ規制導入 国全土の再封鎖は回避

2020/10/13 4:22
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ジョンソン英首相は「新型コロナの戦いの重要な段階に入っている」と語った=ロイター

ジョンソン英首相は「新型コロナの戦いの重要な段階に入っている」と語った=ロイター

【ロンドン=中島裕介】英国のジョンソン首相は12日夕(日本時間13日未明)の記者会見で、新型コロナウイルスの感染急増に対応する3段階の規制ルールを新たに導入すると発表した。感染状況に応じて規制の対象や強弱を地域ごとに定める狙いだ。英政府は感染が広がる地域での封じ込めにより、経済に打撃を与える国全土の封鎖の再実施は回避したい考えだ。

新たなルールは首都ロンドンがあり、人口の約85%を占めるイングランドで導入する。地域ごとの感染の警戒度を「中程度」「高い」「とても高い」の3段階に分類する。「中程度」では屋内外を問わず7人以上の集まりを禁じるほか、飲食店に午後10時の閉店を命じる。ロンドンを含む多くの地域が中程度にあたり、すでに市民には該当する規制が課されている。

警戒度が「高い」とされた地域では、室内での異なる家族との接触も禁じる。さらに「とても高い」の地域ではパブやバーの閉鎖を命じるほか、市民の地域の出入りの制限も設ける。英中部リバプールは14日から「とても高い」と認定される予定だ。警戒度は4週間ごとに見直す。

ジョンソン氏は英全土で市民の外出規制や店舗の営業停止を講じた「3月23日の時点よりも、新型コロナでの入院者数は多くなっている」と新ルール導入の理由を語った。英全土の封鎖の再実施については、記者会見に先立つ同日の英議会での演説で「正しい方法とは思わない」と否定した。

英国では一時期1千人を切っていた1日当たりの新規感染者が9月以降急増。直近では1万人を超え、重症化リスクの高い高齢者の感染も増えている。春先のピーク時には達しないものの入院者数は4千人に迫っており、英中部では医療体制が逼迫する懸念がある。

英政府は9日に新ルールを見据えた経済対策として、国などから法的に営業停止を命じられた店舗や企業の従業員の給料を、月額2100ポンド(約29万円)を上限に67%補填する策を発表した。英全土の都市封鎖の際には自主的に休業する人も含めて給与の80%を支給した。感染が広がる地域では今回も同水準の支援を求める声が出ている。

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