大揺れの北海道と核、20年の眠り覚ます「核のごみ」
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北海道と核には大揺れの歴史がある。20年近くかけて完成させた泊原子力発電所(泊村)は稼働直前に世論に翻弄され、道議会の住民投票条例案がわずか2票差で否決されて辛くも始動した。この20年は核の議論が比較的安定していただけに、寿都町と神恵内村が投じた一石の波紋は広がる。
国内最北の稚内市から南に約50キロメートル、冬は雪に閉ざされる山中に「核のごみ」を安全に地層処分する手法を研究する施設がある。幌延深...
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