ニッポン素材、世界支える 縁の下銘柄の底力
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「日本ゼオンはいい技術を持っているのに株価が割安なんじゃないか」。9月下旬、モルガン・スタンレーMUFG証券の渡部貴人氏のもとに、香港の投資家から問い合わせが届いた。
ゼオンはタイヤ向けの合成ゴムでトップクラスの生産量を誇る自動車関連銘柄だ。ただ、個人投資家の間では知名度が低く、8日時点のPBR(株価純資産倍率)は解散価値の1倍を下回る水準にある。「電気自動車(EV)市場の拡大が期待されているのに、評価され...
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