神戸に医療スタートアップ拠点 低コストで研究開発

神戸市に医療スタートアップ向け研究開発施設「クリエイティブラボ神戸」が完成し、内覧会が10日開かれた。6階建てで最大100社超が入居できる。低価格の賃料が売りで、機器の共同利用も可能。市などが事業育成プログラムも提供する。約370社・団体が集まる「神戸医療産業都市」に立地しており、各企業や研究者らとの連携も促す。
施設内の「スタートアップ・クリエイティブラボ(SCL)」では超微量分光光度計や遠心機など10種以上の実験設備を24時間無料で使える。費用を抑えて入居できるよう市による補助制度も用意した。SCLは最大26社が入居でき、1年ほどで満室になる見込みという。スタートアップ支援のリバネス(東京・新宿)が管理運営し、スタートアップ呼び込みや交流イベントを行う。
神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)は「若い人がチャレンジできる場所。神戸からユニコーンのような大きな企業を育てたい」と期待する。
来春にはクリエイティブラボ神戸内に本庶佑京都大学特別教授のノーベル生理学・医学賞受賞を記念した研究施設「次世代医療開発センター」もオープンする。低コストで研究開発できる強みを国内外にPRする。
研究拠点は神戸新交通・ポートライナーの京コンピュータ前駅から架橋で直結。神戸空港までは4分と利便性が高い。
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