菅首相と「学問の自由」の激突 学術会議の任命拒否
編集委員 清水真人
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日本学術会議の会員任命問題が憲法論争にまで発展してきた。首相の菅義偉は憲法23条が保障する「学問の自由」とは「全く関係ない」と断じ、15条の国民の公務員の選定・罷免権に首相は責任を負うべき立場にあるとして、任命拒否を根拠づける。これに憲法学者らから「専門分野の自律性への人事介入で、学問の自由に直結する」(東大教授の石川健治)と真っ向から反論が相次ぎ、激突の様相だ。
首相の人事権を実質化
「これは学...
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