台風19号上陸1年 7000人超避難生活 各地で追悼式

2020/10/12 10:35 (2020/10/12 12:42更新)
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記録的な豪雨で東日本を中心に甚大な被害をもたらした2019年10月の台風19号は12日、上陸から1年となった。洪水や土砂崩れなどにより100人以上が亡くなり、3人が行方不明になっている。宮城県丸森町、福島県いわき市は追悼式を開き、遺族らが献花するなどして犠牲者を悼んだ。今なお7千人超が避難生活を送る。

宮城県丸森町で開かれた追悼式で、黙とうする遺族ら(12日午前)=共同

親族3人が死亡、1人が行方不明となった丸森町の遺族代表、大槻恵太さん(37)は「家族を救えなかった絶望感を抱えて過ごした1年間だった。あの災害を後世に語り継ぎ、生きていくことが私たちの責務だ」と述べた。

被災した住宅やインフラの復旧は道半ばだ。保科郷雄町長は追悼式で「復興にはまだ時間がかかるが、安らぎのある暮らしの実現へ一丸となって取り組む」と述べた。

内閣府のまとめによると、前後に襲来した台風15、21号の影響を含め、1日時点で11都県7895人がプレハブの仮設住宅や行政が家賃を負担する民間住宅「みなし仮設」で避難生活を続ける。

千曲川の堤防決壊で大きな被害が出た長野市では、73世帯157人が仮設住宅で暮らす。浸水した豊野地区の自宅を取り壊した山口洋子さん(78)は「災害がまた来る心配もあるし、あそこにはもう住めない。仮設は住みやすくて、話し相手もいるけれど、入居期間が終わってからどうなるかは不安」と語った。

台風19号は19年10月12日、静岡県に上陸し、大雨を伴い関東、東北を縦断した。阿武隈川や千曲川などの計142カ所で堤防が決壊。長野市にある北陸新幹線の車両基地が浸水したほか、橋の崩落や線路への土砂流入の影響で今も3社3路線で区間運休が続いている。〔共同〕

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