台風14号再び南の海へ 阻む高気圧、偏西風遠く

2020/10/11 20:29
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当初は上陸する可能性もあった台風14号だが、中国大陸から張り出した高気圧に北上を阻まれ、紀伊半島沖から東に進んだ。東海や関東から次第に離れて伊豆諸島に達した後、東に出現した反時計回りの空気の渦、西に現れた時計回りの空気の渦に挟まれながら南下し、12日には熱帯低気圧に戻る見通しだ。

秋台風は本州付近を吹く偏西風に乗り、速度を上げて日本に近づくことが多い。今回は大陸からの高気圧に進路をふさがれた上、偏西風が北海道付近で吹き、風に乗れなかった。西日本にゆっくり接近し、9日には和歌山県串本町や神戸市中央区で強風で転んだ男女2人が重軽傷を負った。

伊豆諸島は14号や秋雨前線の影響で大雨になった。気象庁は10日午後5時~11日午前0時半、三宅村や御蔵島村に大雨の特別警報を発表した。

14号は今後、反時計回りの空気の渦(気圧が低い部分)と時計回りの空気の渦(気圧が高い部分)に挟まれながら南下。海面水温が比較的高く、エネルギー源となる水蒸気が多い海域を進むが、既に雨雲はまとまりと勢いに欠け、熱帯低気圧に戻った後、台風に再発達はしない見込み。仮に再発達すれば、もう一度「台風14号」になる。

7日からの総降水量は東京都の八丈町で700ミリ、三宅村で590ミリ、大島町で460ミリを超えた。8日は鹿児島県屋久島町で最大瞬間風速36.0メートルを記録した。

一方、11日午前3時、南シナ海で熱帯低気圧が台風15号に変わった。別の熱帯低気圧も台風に変わる可能性があり、気象庁が監視中。いずれも西寄りに進む見通しで、日本に直接の影響はない。〔共同〕

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