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台湾・蔡総統「理念近い国と連携強化」 背景に中国

中国を念頭に軍事力強化の重要性を示した、台湾の蔡英文総統(10日、台北市)=ロイター

【台北=中村裕】台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は10日、中華民国の建国記念日にあたる「双十節」の祝賀式典で演説した。圧力を強める中国を念頭に「我々は民主を守るため、理念の近い国家との連携を深めていく」と語った。

地域の安全、平和のため、中国に対話を改めて呼びかけた。

式典は台北市中心部の総統府前で、政府関係者や多くの一般市民が見守る中で開いた。

蔡総統は「我々は戦争はしない。だが弱さや譲歩は平和をもたらさない」と強調した。「強い決意と強さを持つ防衛が台湾の平和を守る」と述べ、今後も軍事力の強化を進める姿勢を示した。

発言の背景には圧力を強める中国がある。

9月以降、米台の接近にいら立つ中国は軍機を中国大陸と台湾を隔てる台湾海峡の「中間線」を度々越えて台湾側に侵入させるなど、軍事的な威嚇が続く。10月に入っても中国軍機は9日まで4日連続で台湾南西部の防空識別圏に入った。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は9月、国連総会の一般討論演説で「中国は覇権主義を唱えず、勢力を拡大せず、対話で食い違いを解消する」と主張した。

蔡総統は演説で習氏の発言に言及し、中国に対話を促した。「北京が台湾の声に耳を傾け、態度を変え、平和的な対話を推進できれば、地域の緊張は確実に解消される」と指摘した。

式典に参加した28歳の女性で地方公務員の許さんは「台湾は進んで中国を挑発したりはしない。台湾は民主的な理念を固く守り、民主的な生活が今後も送れるよう努力したい」と語った。

中国は毎年、建国した1949年の10月1日を国慶節として祝う。中華民国を正式名称とする台湾は、清王朝を打倒した辛亥革命の発端となった反乱が起こった1911年の10月10日を建国記念日とする。中華民国が成立した1912年を暦の元年とし、今年は建国109年にあたる。

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