米大統領選、10月15日のテレビ討論会は中止
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【ワシントン=永沢毅】米大統領選の討論会実行委員会は9日、15日に予定していた大統領候補の第2回テレビ討論会を中止すると発表した。実行委はトランプ大統領の新型コロナウイルス感染を受けてオンライン形式による開催に変更したが、トランプ氏が対面式で開くよう要求していた。
15日の会場は激戦州の一つである南部フロリダ州マイアミで、市民からの質問を受け付けるタウンホールの形式で開く予定だった。実行委は声明で「それぞれの陣営が代案を提案している。15日に開けないのはいまや明白だ」と表明した。
大統領候補の討論会は9月29日と10月15日、22日の計3回を予定していた。オンライン形式なら参加しないと主張したトランプ氏は残り2回の討論会の日程を22、29日に変更するよう要求している。一方、民主党候補のバイデン前副大統領はタウンホール形式のイベントを15日に単独で開くよう準備を進めている。
トランプ氏の陣営は声明で「トランプ氏は健康で討論への準備もでき、中止する医学的な理由はない」と不満を表明した。実行委が関与しない形での討論会の開催にも意欲を示した。