東京都「はんこレス」へ 2021年度までに原則廃止
東京都は9日、都庁内外の手続きで必要とされていた押印を2021年度までに原則廃止すると発表した。本人確認のため必要となる場合、電子署名や電子申請をできるようにし「はんこレス」を徹底する。
根拠となる条例や法律がなく、慣習的に続けていた押印は速やかに廃止する。規定の改正が必要なものは20年度までに改正し、同時に廃止する。表彰状や許可証など、公印が必要とされる場面では押印を続ける。
ファクスやコピー用紙の利用も大幅に削減する。ファクスの送受信は相手方の企業・組織へ協力を要請。年内に電子ファイルでの受信に切り替えて21年度に原則廃止する。
都や保健所は、新型コロナウイルスの感染者の発生状況をファクスで把握していたため、感染者数の集計に時間がかかったり、誤りが生じたりしていた。
コピー用紙は使用上限を設け、パソコンのモニターを設置してデジタル化を促す。16年度比で半減させ、約1億枚まで減らすことを目指す。