学術会議、行革の対象に 首相「よい方向なら歓迎」

菅内閣発足
2020/10/9 17:05
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菅首相は日本学術会議のあり方を検証すると表明した(写真は9日の台風14号に関する関係閣僚会議)

菅首相は日本学術会議のあり方を検証すると表明した(写真は9日の台風14号に関する関係閣僚会議)

菅義偉首相は9日、首相官邸で内閣記者会のインタビューに答えた。日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題を巡り、同会議のあり方を検証すると表明した。「会議の役割に関心が集まっている。これを機会に会議のあり方が良い方向に進むなら歓迎したい」と強調した。

同会議を巡っては、河野太郎規制改革相が9日の記者会見で、行政改革の対象とし、予算や事務局の人員の妥当性を検証する方針を示した。

首相は「2001年の省庁再編の際、そもそもの必要性を含めて相当議論された経緯がある」と指摘した。「行政改革の観点から河野氏が取りあげるのではないか」と語った。

同会議の運営を巡り「総合的、俯瞰(ふかん)的活動、すなわち広い視野に立ってバランスのとれる活動をすべきだ」と主張した。「国の予算を投じる機関として国民に理解される存在であるべきだ」とも提起した。

自民党は近く同会議のあり方を検証するプロジェクトチーム(PT)を設置する。首相は「下村博文政調会長のもとでいろんな議論をしている。与党と連携する形になるだろう」と話した。

日本学術会議は会員候補105人を推薦したが、首相は1日に6人を除く99人を任命した。首相は「最終的に決裁したのは9月28日だった」と明らかにした。決裁時に「最終的に会員になった人がそのままリストになっていた」と説明し、推薦段階のものを「見ていない」と述べた。

会員任命にあたり候補者の思想・信条は影響しないとも発言した。6人を改めて任命するか問われて「今回の任命手続きは終了した。変更するとは考えていない」と明言した。安倍晋三前首相からの引き継ぎは「なかった。一連の流れの中で判断した」と否定した。

野党は会員人事を巡り、1983年に政府が首相の任命権を「形式的なもの」とした国会答弁との整合性を追及している。首相は「一貫した考え方に立ったうえで法律に基づき任命している。解釈を変更しているものではない」と言及した。

同会議の梶田隆章会長との面会について「会長が会いたいというなら会う用意はある」と言明した。

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