広島「夜の街」にコロナ臨時診療所 12日、流川地区
広島県は「夜の街」での新型コロナウイルスの早期発見と感染拡大防止を狙い、中四国地方最大の歓楽街、広島市の流川地区に臨時診療施設「流川積極ガード診療所」を12日に開く。同地域の飲食店を安心して利用できる環境づくりを支援する。コロナ対策で繁華街に臨時診療所を置くのは全国初とみられる。

診療所は流川地区にある新天地公園内の集会所に設置、12日~12月28日の毎週月曜日(平日)と11月24日に診察する。電話での予約制で、体調不良を感じた地域の飲食店関係者を診察、医師の診断で必要性が認められた場合は唾液によるPCR検査を行う。初診料のみの860円で受診できる。
コロナ禍の長期化により流川地区への夜の人出は若い世代はコロナ禍以前の8~9割まで戻っているが、中高年のビジネスマン層は5割にとどまっている。8日に視察した広島県の湯崎英彦知事は「店の人が体調が気になるときに来てもらう習慣がつけば、店の利用者にとっても安心になる」として、安心して飲食を楽しめる街へとつながることを期待した。