山形県米沢市、飛び込みプール廃止へ 公共施設削減で
山形県米沢市は県内唯一の飛び込みプールを廃止する方針を示した。2035年度までに公共施設の延べ床面積を20%削減する「公共施設等総合管理計画」に基づくもの。スポーツ施設では3つある野球場のうち1つと、武道館にある弓道場も廃止対象とする。20年度中に今後のスケジュールを決める考えだ。

飛び込みプールは1992年の国体開催に伴い整備され、50メートルプールなどがある市営プールに併設されている。水道代やろ過器の電気代など経費は施設全体で年間1200万円かかるが、深さ5メートルと容積が大きいことから飛び込みプールが400万円を占める。
利用は地元のダイビングクラブや飛び込み競技の大会などに限られる。19年度は1万2000人の市営プール利用者のうち、飛び込みプールは400人だった。現状、設備に問題はないが今後は更新投資も必要になる。
東北では青森県に飛び込みプールがない。以前、国体で使った施設は飛び込み台を撤去、現在は消防の潜水訓練などに利用されており、次回の国体の競技は宮城県の施設を使うという。