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ファーウェイが受注取り消し 台湾ラーガン、3割減益

【台北=中村裕】スマートフォン向け光学レンズ世界最大手である台湾の大立光電(ラーガン・プレシジョン)が8日発表した2020年7~9月期決算は、純利益が前年同期比31.5%減の58億台湾ドル(約220億円)と、大幅に減った。主力顧客である華為技術(ファーウェイ)からの受注キャンセルなどが響いた。

売上高も大きく落ち、20%減の147億台湾ドルだった。同日開いたオンラインでの記者会見で林恩平・最高経営責任者(CEO)は「7~9月期は、ある顧客からの受注キャンセルが非常に多かった。他の顧客からの受注でカバーできる量ではなかった」と説明した。

主力顧客のファーウェイの名前は明かさなかったが、米制裁を受ける同社のスマホ販売が予想以上に落ち込み、年初から予定されていたラーガンへの発注が急きょ、大量にキャンセルされたもよう。林CEOは「(損失補填として)顧客から一部の補償を得る」ことも明らかにした。

ラーガンの最大顧客は米アップルで売上高全体の3割強を占める。ファーウェイは2位で1~2割程度を占めるとされる。7~9月期の売上高の減少は新型iPhoneの投入遅れも響いた。

10月以降の世界のスマホ市場について、林CEOは「顧客のスマホメーカーは将来を消極的にみている。特にハイエンドモデルの販売が鈍い」と語った。そのうえで「当社の工場稼働率も10~12月期は、昨年のようにフル稼働になることはないだろう」と述べた。

米調査会社IDCは新型コロナウイルスによる経済の混乱などが原因で、2020年のスマホの世界出荷台数は約12億台と、前年比で1割程度減ると予測する。

ラーガンの光学レンズは大手スマホメーカーに大量に供給されており、その動向は、世界のスマホ市場の先行指標として注目されている。

ラーガンの株価(終値)は8日、年初比で約33%安い3380台湾ドルで取引を終えた。

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