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良品計画、6~8月最終赤字128億円 過去最大の減損

生活雑貨店「無印良品」を手がける良品計画が8日発表した2020年6~8月期の連結決算は、最終損益が128億円の赤字(前年同期は66億円の黒字)だった。同期間として初の赤字転落。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、欧米を中心に営業再開が遅れたため。収益力が想定を下回った店舗を対象に、20年8月期通期に減損損失で142億円を計上した。

6~8月期の売上高にあたる営業収益は前年同期比3%減の1006億円だった。不振が目立ったのは北米と欧州だ。欧米事業の営業損益は33億円の赤字(前年同期は4100万円の赤字)。20年8月期末時点で全体の1割弱の72店が欧米に出店している。

北米事業では、新型コロナの感染拡大が続くニューヨークなど主要都市への出店が多く、「通常営業が再開できる状況まで回復していない店舗が多かった」(松崎暁社長)。欧州事業では7月ごろから徐々に営業再開が進んだものの、「ソーシャルディスタンスを意識する顧客が多く、店舗への客数の戻りが鈍かった」(同)という。

20年8月期通期(3~8月)は半年間の変則決算。期間中に欧米事業の不採算店などを対象に減損損失を142億円計上した。3~8月の減損損失として過去最大の規模となる。

一方、6~8月期の営業損益は37億円の黒字と、3~5月期(28億円の赤字)から大幅に回復し、黒字を確保した。事前の市場予想の平均(QUICKコンセンサス)である21億円からも上振れした。

けん引役は国内だ。国内事業の営業利益は前年同期比9%増の49億円。直営既存店売上高は8%増えた。コロナ禍で在宅時間が増えるなか、巣ごもり需要を取り込み、カレーなど食品の販売が4割増と好調だった。キッチン用品や収納用品など生活雑貨の売れ行きも良かった。

同時に21年8月期通期の純利益が348億円になる見通しだと発表した。決算期変更のため単純比較はできないが、通期業績として最高益を更新する。

課題となっていた過剰在庫が改善している。8月末時点の棚卸し資産はコロナ禍を受けても2月末比微減の1052億円となった。「21年8月期には在庫の適正化が完了できる可能性が高い」(JPモルガン証券の村田大郎氏)といい、値引き販売の抑制で粗利率の改善が進む。

国内事業では、好調な食品の構成比を高めるような商品展開を進める。都市部への外出自粛は続くとみて「顧客の生活圏内に出店するよう方針を改める」(松崎社長)ことで顧客を取り込む。海外事業では米国の不採算店などの撤退で"止血"を図るほか、家賃減免の交渉で販管費の削減にも注力する。

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