ジェットスター・ジャパン、国内6路線運休 関空3路線は撤退も
格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは8日、成田空港や関西国際空港などを発着する国内6路線を25日から2021年3月までの冬ダイヤの期間中、運休させると発表した。このうち10月25日に事務所を閉鎖する関空発着の3路線は、事実上の撤退となる見通しだ。新型コロナウイルスの感染拡大で利用者の回復は鈍い。以前から進める早期退職などと合わせてコストの削減を急ぐ。

同社は国内で24路線を運航する。冬ダイヤの期間中すべて運休するのは成田―庄内のほか、関空発着の高知、福岡、熊本の各便と中部―新千歳、鹿児島の各路線。これらについてジェットスター・ジャパンは「来年の夏ダイヤも運休を継続するかは決まっていない」と説明している。
このほか、成田―下地島、関空―下地島は12月25日~1月3日の年末年始のみ運航する。関西―新千歳や関西―那覇については11月中の運休が決まっている。
新型コロナウイルスの影響で旅客数は低迷が続いており、同社の2020年6月期決算は、最終損益が77億円の赤字(前の期は9億1400万円の黒字)だった。コスト削減のため、約600人いるパイロットと客室乗務員に対し、希望退職の募集や無給の長期休暇を提案している。
LCCを取り巻く環境は厳しく、エアアジア・ジャパンは日本からの撤退を発表。社員は一部を除き11月4日付で解雇する。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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