政府「法解釈は一貫」 学術会議巡り参院内閣委
参院内閣委員会は8日、閉会中審査を実施した。菅義偉首相が日本学術会議が推薦した新会員候補6人を任命しなかった問題を巡り、政府は首相の任命権について「法解釈は一貫している」と強調した。

野党側が1983年に政府が首相の任命権を「形式的なもの」と説明した国会答弁との整合性を聞いたのに答えた。

立憲民主党の杉尾秀哉氏は「国会で見解の修正を説明すべきだ」と主張した。内閣府の大塚幸寛官房長は推薦の通りに任命しないでもよいとの立場は任命制の導入以来変わっていないと語り、理解を求めた。
野党側は6人の任命を拒否した理由を明らかにするよう追及した。三ツ林裕巳内閣府副大臣は「専門領域での業績のみにとらわれず、広い視野に立って、総合的、俯瞰(ふかん)的観点から活動を進めることが必要だ」と話した。
大塚氏は「個別の人事について従来、答えを差し控えている」と述べるにとどめた。