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現代アート発信拠点、東京・天王洲に 寺田倉庫が開設

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞
オープニングイベントには約2600人が来場した

倉庫業の寺田倉庫(東京・品川)はこのほど複数のギャラリーが入居する現代アートの複合施設の2号館を東京・天王洲に開設した。2021年春までにギャラリー数は現在の3件から10件程度まで増やし、カフェや中庭を併設し休憩しながら長時間施設を楽しんでもらえるようにする予定だ。隣接する1号館や保管スペースなどと連携し、一帯を現代アートの発信拠点として発展させる計画だ。

2号館「TERRADA ART COMPLEX2」は4階建てで、延べ床面積は4353平方メートル、総工費は現時点で約4億円。ギャラリー・ユージー・テンノウズなどの国内を代表する現代アートのギャラリーが入居し、常設でアート作品を展示・販売したり、展覧会を開いたりする。

オープニングイベントとして9月に、2号館で一般社団法人のアート東京(東京・港)が主催し、寺田倉庫が特別協賛するアートフェアを開いた。42件のギャラリーが集まり、バルセロナ在住の画家アドリアナ・オリバーなど世界的に有名なアーティストを含む、数百点の作品を展示・販売。新型コロナウイル対策として完全予約制で実施、4日間で2664人が来場した。

今後は中庭を使ったイベントの展開を検討する。隣接する1号館にはアーティストが作品を制作するスペースもある。入居するギャラリーとアーティストを巻き込んだものを検討している。

複合施設をもり立てる周辺施設の充実も急ぐ。20年内をメドに、延べ床面積1600平方メートルのコレクターから預かった現代アート作品を公開する「TERRADA ART MUSEUM(仮称)」を本社の中に立ち上げる予定だ。文化庁および観光庁を主体とした「文化観光推進法」に基づいた文化観光拠点施設として、民間企業として初の計画認定を受けた。食事を楽しみながら作品を鑑賞・購入できるカフェを併設するなど、前例にとらわれない見せ方を試みる。寺田倉庫の広報担当者は「現代アートの裾野を広げたい」と話している。

ギャラリー専用の保管サービスを始めた

これらの作品を保管する需要の高まりを見据え、9月1日にはギャラリー専用の保管サービスを始めた。全室歩いて入れるタイプで、広さは3.1~42.9坪。絵画や立体アートなどあらゆるサイズの作品に対応した。

1坪当たり月額8000円(税別)で横浜市にある施設を利用できる。寺田倉庫は個人や企業の所有する作品の保管業を天王洲で展開していたが、ギャラリー専用は初めてのサービスだ。

アート東京の調査で19年の国内アート市場は3590億円と前年から156億円増加した。寺田倉庫がそのけん引役になろうとしている。

(企業報道部 吉田啓悟)

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