内閣法制局、答弁を訂正・陳謝 学術会議巡る国会
参院内閣委員会は8日午前、菅義偉首相が日本学術会議の新会員候補6人を任命しなかった問題を巡り閉会中審査を実施した。内閣法制局の木村陽一第1部長は1983年当時の内部資料に関する7日の衆院内閣委での答弁で読み間違いがあったと訂正し、陳謝した。 木村氏は「推薦に基づいて全員を任命する」との発言が「『会員』を読み間違えたものだ。軽率なミスだった。深くおわび申し上げる」と謝罪した。自民党の山谷えり子氏への答弁。

山谷氏は日本学術会議の会員人事に関して「閉鎖的で透明性がないとの指摘がある」と国民に丁寧な説明が必要だと主張した。三ツ林裕巳内閣府副大臣は「日本学術会議が専門領域での業績のみにとらわれない広い視野に立ち、総合的、俯瞰(ふかん)的観点から活動を進める必要がある」と述べた。

野党側は首相が任命を拒否した理由などを追及した。