自動運転バス、AI忘れ物検知も 中部空港で愛知県が実験

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2020/10/8 15:00
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愛知県は中部国際空港(愛知県常滑市)で自動運転バスの実証実験を始めた。愛知県国際展示場前の約120メートルの区間では、運転席を無人にして遠隔監視による自動運転が実現した。空港エリアを走るバスの無人運行が実用化すれば、ドライバー不足の解決につながる。自動運転の実証実験バスは18日まで(月~水を除く)空港利用者や一般向けに運行する。

「自動運転を開始します」。3日に公開された小型バスは県国際展示場や第1旅客ターミナルなどを回る一周4.6キロメートルのコースを最高時速30キロメートル程度で約35分かけて走った。一部区間では人が運転するが、自動運転モードになるとシステムが音声で案内する。人工知能(AI)の車内映像解析による忘れ物検知システムも盛り込んだ。

実証実験は一部区間で遠隔監視による自動運転を公開した(3日、中部国際空港で)

実証実験は一部区間で遠隔監視による自動運転を公開した(3日、中部国際空港で)

大村秀章知事が視察し、無人走行する小型バスに試乗した。大村知事は「空港内は定期運行による移動のニーズがあり、2025年の実用化に向けて取り組んでいく」と述べた。

実証実験は県からの委託を受けたNTTドコモを中心に、名古屋鉄道、名鉄バス、愛知製鋼の4社が連携し実施。愛知製鋼による、道路に設置された磁気マーカーの磁力で車の位置を高精度に計測する自動運転支援システムが愛知県内の実証実験で初めて採用された。一部区間に2メートル間隔で約550枚の磁気マーカーを路面に貼り付けた。

空港エリアは高架橋などの障害物により全地球測位システム(GPS)やセンサーによる自動運転システムでは弱点があった。愛知製鋼は各地で磁気マーカーシステムの実証実験を重ねており、小島勝憲取締役は「やっと地元の愛知県で実証できた。今後は自社工場内での活用も検討している」と述べた。

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