ギリシャ裁判所、極右政党を「犯罪組織」と認定

2020/10/8 2:59
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【イスタンブール=木寺もも子】ギリシャの裁判所は7日、ネオナチの極右政党「黄金の夜明け党」を「犯罪組織」と認定する判断を示した。犯罪組織を率いた罪に問われたミハロリアコス党首ら元国会議員7人を有罪とした。連携するほかの欧州極右勢力にも打撃となる可能性がある。

7日、アテネの裁判所前に集まって反ファシズムなどを訴える市民ら=ロイター

ギリシャメディアによると、5年間に及んだ審理では2013年に起きた左派のラップ歌手刺殺事件や移民への殺人未遂事件などが裁かれた。被告は元国会議員18人を含む計60人以上に上り、裁判所はそれぞれの実行犯らに有罪判決を下したほか、事件は個人犯罪ではなく組織的な暴力だったと認めた。量刑は後日言い渡す。

移民排斥などを掲げる黄金の夜明け党は経済危機下で支持を伸ばし、12年に初めて国会で議席を得た後、一時は第3党の地位に立った。19年以降は議席がない。欧州議会にも代表を送り込んだことがある。

ミツォタキス首相は7日、ツイッターで「ギリシャと民主主義、法の支配にとって歴史的だ」と述べた。アテネ市内の裁判所前には極右に反対する市民ら1万人超が集まり「ファシズムはもう要らない」などと訴えた。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは声明で「欧州の反移民、反人権政治団体に対し、暴力的で差別的な活動は罪に問われるという強いメッセージを送った」と判決を評価した。

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