21年のダボス会議、5月にスイス中部ルツェルンなどで
【ウィーン=細川倫太郎】世界経済フォーラム(WEF)は7日、延期になった2021年の年次総会(ダボス会議)をスイス中部ルツェルンとビュルゲンシュトックで開くと発表した。日程は5月18~21日の4日間。新型コロナウイルスの感染防止対策として、これまで会議を開催してきた同国東部ダボスから変更した。

湖畔にあるルツェルンはスイスの代表的な観光都市の一つ。ビュルゲンシュトックはルツェルンから南東に車で40分ほどの場所に位置し、高級保養地として有名だ。参加者の密集を避けるため、ダボスより規模が大きい街を探していた。

会議は対面形式とオンラインの双方で開催する。会議のテーマは「グレートリセット」で、アフターコロナ時代に向け世界の経済社会システムの見直しを議論する。例年のダボス会議には世界各国の首脳や経営者ら約3000人が参加するが、21年は新型コロナの影響で減少が予想される。
新型コロナの感染拡大を受け、主催団体のWEFは8月、21年1月に開く予定だったダボス会議の延期を決めた。22年は「再びダボスでの開催を目指す」としている。