中国外貨準備、6カ月ぶり減少 9月末 ドル高で
【北京=川手伊織】中国人民銀行(中央銀行)は7日、2020年9月末の外貨準備が前月末より220億ドル少ない3兆1425億ドル(約332兆円)だったと発表した。6カ月ぶりに減少した。ドルが主要通貨に対して小幅に上昇したため、ドル建ての評価額が下がった。

米インターコンチネンタル取引所(ICE)が算出した9月末のドルの総合的な価値を示す指数は、8月末より1.9%上昇した。国家外貨管理局の王春英報道官は「中国経済が着実に好転していることに変わりはなく、外貨準備の規模も総じて安定している」と語った。
中国の外貨準備は新型コロナウイルスの感染拡大が深刻だった2、3月に減少した。その後、他国に先駆けてウイルスを抑えこんだ4月以降は緩やかな増加が続いていた。
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