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演劇博物館、「失われた公演」チラシをネット公開

コロナで中止や延期になった公演のチラシやポスターの一部

新型コロナウイルスの影響で中止や延期になった舞台のチラシをネットで公開する取り組みが始まった。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館が6月中旬から収集した約90団体の450点以上の資料の一部だ。関係者のコメントも掲載され、演劇界の動きをたどる貴重な記録だ。

10月7日にオンライン展示「失われた公演―コロナ禍と演劇の記録/記憶」を始めた。古典芸能から現代演劇まで、規模の大小を問わず様々な団体のチラシ画像を閲覧できる。当初の公演日時や場所、出演者の顔ぶれは、「コロナで影響を受けた」とひとくくりにされがちな公演の一つ一つを具体的に伝えている。

7月3~12日に池袋の東京芸術劇場で新作「サンセットメン」を上演予定だったプリエールは、刻々と悪化する状況の中で「上演出来るか分からない公演の、使うか分からないチラシを作る作業は、モチベーションの維持が難しく、日々心が揺れた」(プロデューサーの有本佳子氏)と振り返る。全公演中止したが、2022年の上演を目指す。

4月1~5日の公演中止を前日に決めた劇団「温泉ドラゴン」のシライケイタ氏は、半年後の現在も状況が収束しないとは想像していなかったという。舞台から去って行く俳優やスタッフも増え「演劇界がついに耐え切れなくなってきている」と警鐘を鳴らす。

掲載内容は順次、拡充する。演劇博物館はポスターや台本、公演中止を知らせるダイレクトメールなども収集している。21年春には実際に資料を展示する展覧会も計画する。

ぴあ総研によると音楽ライブやミュージカルも含めた「ライブ・エンターテインメント市場」は20年に1836億円と19年の6295億円から7割減る見通しだ。

(岩本文枝)

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