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富士フイルム、英国に遺伝子治療薬の生産受託拠点

富士フイルムは7日、英国に遺伝子治療薬の生産を受託する拠点を新設すると発表した。投資額は10億円前後とみられる。これまで米国で生産を受託してきたが、市場規模の大きい欧州にも拠点をつくり、事業拡大を目指す。

中西部のビリンガム市近郊に拠点を新設する。量産に向けた生産プロセスを開発するための実験や分析機器などを導入し、2021年春に稼働する予定だ。

細胞を培養して遺伝子治療薬の原薬を製造する10リットルと50リットルのタンクを1基ずつ導入し、21年秋から原薬の生産受託も始める。当初は臨床試験(治験)用の薬が中心となる。将来は大量生産に必要な大型設備の増強を検討する。

遺伝子治療薬は無害化したウイルスなどを使って、遺伝子を体内に入れて病気を治す仕組み。世界市場は年7割のペースで拡大し、25年には4兆円に達する見込みだ。製薬会社は薬の開発に特化して、製造を別の会社に委託することが多い。

富士フイルムは14年に米国のバイオ医薬品の拠点を買収し、遺伝子治療薬の生産受託に参入した。遺伝子治療薬の生産受託では世界シェアで上位5社に入る規模。米テキサス州の拠点でも設備の増強を進めており、世界首位を目指している。

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