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北朝鮮外交官が韓国に亡命 昨年、イタリア大使代理

【ソウル=恩地洋介】2019年7月に北朝鮮の駐イタリア大使代理が韓国に亡命し、韓国当局の保護下にあることが7日、明らかになった。大使級外交官の亡命は金正恩(キム・ジョンウン)委員長の体制下で初めて。北朝鮮側が、脱北を受け入れた韓国政府への批判を強める可能性もある。

金正恩体制下で大使級の高官亡命は初めて=朝鮮中央通信・ロイター

韓国国会の情報委員会に属する議員によると、脱北したのはイタリア大使代理を務めたチョ・ソンギル氏で、妻とともに韓国に滞在している。チョ氏は17年9月、6回目の核実験を受けて当時のイタリア大使が追放された後に大使代理へ昇格。その後、18年11月にローマで姿を消した。

チョ氏はイタリア政府の保護の下、第三国への亡命を希望していると伝えられていた。一方、チョ氏の娘は北朝鮮に送還されたとみられている。 金正恩体制下では、元駐英公使で現在は韓国の保守系野党「国民の力」の国会議員を務める太永浩(テ・ヨンホ)氏が脱北した例がある。太氏によると、チョ氏は父と義父も外交官でエリートコースを歩み、イタリア語とフランス語に通じている。

韓国メディアによると、チョ氏は外交活動を通じ、金正恩氏のぜいたく品の調達に当たっていた。金正恩政権の打倒を掲げ、スペインの北朝鮮大使館襲撃に関わった反体制組織「自由朝鮮」が亡命に関わったとの見方もあった。

北朝鮮のエリート高官の脱北を巡っては、1997年に黄長燁(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記が韓国に亡命した。大使級の外交官では同じ年に張承吉(チャン・スンギル)エジプト大使が米国に亡命している。

高官の脱北が公になったことで、北朝鮮は強く反発するとみられる。16年に太氏が韓国入りした際、北朝鮮の公式メディアは太氏を「犯罪者」と罵り、英国政府や韓国政府を「人間のくずを謀略宣伝と同族対決に利用している」と非難した。

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