アジア経済の落ち込み「比較的小幅」 日銀総裁

2020/10/7 10:11
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日銀の黒田東彦総裁は7日、オンライン形式の講演で、アジア経済について「落ち込みは他地域と比べれば小幅にとどまっている」との認識を示した。新型コロナウイルスの影響で世界経済が冷え込むなかで、感染の拡大が「相対的に落ち着いている」と指摘。そのうえで「オンラインサービスの需要拡大などを背景に(経済全体が)比較的底堅く推移している」と話した。

新型コロナウイルスのアジア経済への影響は他地域より小さいとみている日銀の黒田総裁(9月17日、日銀本店での記者会見)

アジアの金融市場については「落ち着きを取り戻しており、アジア通貨危機などと比べても資本面の影響は相対的に軽微だ」と語った。アジア各国が外貨準備の積み増しや財政・金融政策に動いたことで、足元では過度な資本流出にはつながっていない。

アジアの新興国では不十分な社会保障が「感染症への対応を困難にし、経済格差を拡大した」とも指摘。金融においても「(すべての人が金融サービスを利用できる)金融包摂の進展は、格差の是正に加えて、経済成長を促進する観点からも重要性を増している」と語った。気候変動への対応については「先進国と新興国の共通の課題で、中長期的な経済成長につなげるためにも前向きに取り組むべきだ」との認識を示した。

黒田総裁は全米企業エコノミスト協会の年次総会に参加した。

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