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メルセデス、25年までにコスト2割削減 EVに資源集中

【フランクフルト=深尾幸生】独ダイムラーの高級車事業会社、メルセデス・ベンツは6日、2025年までに人件費などのコストを19年比で2割削減すると発表した。ガソリン車などのエンジンへの投資を大幅に削り、電気自動車(EV)に経営資源を集中する。利益率の高い車種の販売も強化し、本業の利益率を10%前後に高める。

世界でファンが多い「Gクラス」もEVになる

メルセデスは電動化投資の増加と新型コロナウイルスなどによる売り上げ減で収益が悪化している。人件費などの固定費で約28億ユーロ(約3500億円)、設備投資・研究開発費で約30億ユーロとそれぞれ2割相当を削る。人員削減の具体的な人数は明らかにしなかった。

ダイムラーは21年に発売する「EQS」からEV専用車台を使う(写真はEQSのコンセプト車)

ガソリン車やディーゼル車に搭載する内燃エンジンの種類は25年までに4割、30年までに7割減らし、この比率に応じて投資も減らす。

現在はガソリン車とEVで車台を共用しているが、2つのEV専用車台を開発しEVのコストを下げる。大型車向けの「EVA」は旗艦車種「Sクラス」のEV版「EQS」を皮切りに21年から投入。「Eクラス」のEV版や大型の多目的スポーツ車(SUV)「GLS」「GLE」に相当するEVを順次発売する。

24年には中小型のEV向けの専用車台「MMA」も量産する。オンラインで開いた事業説明会でオラ・ケレニウス社長は「EVファーストだ」と力をこめた。

同時に強調したのは「販売台数重視から利益重視への転換」だ。高性能スポーツ車「AMG」とSUV「Gクラス」、超高級車「マイバッハ」を3つの重点カテゴリーに位置づけ、「Aクラス」や「Bクラス」などの入門車で数量を追求した戦略から決別する。

AMGとGクラス、マイバッハの19年の合計販売台数は15万7千台でメルセデス全体の7%弱だった。これを25年に10%以上に高める。中国市場で強いマイバッハは販売台数を2倍に伸ばす。GクラスのEV版も発売する。

一連のコスト削減やより高級なモデルへのシフトで、25年の売上高に占めるEBIT(利払い・税引き前利益)の比率を、市場環境が悪くても6~8%、市場環境が良ければ10%以上に高める。バン部門を除いたメルセデスの19年12月期の利益率は前の年比4.2ポイント減の3.6%だった。

ダイムラーは19年12月期通期まで2年連続で最終減益だった。20年通期のEBITは前の期比61%減だった19年を下回るとの見通しだ。

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