基壇推定地に「影響なし」 金閣寺、別工事の掘削判明

2020/10/6 18:57
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金閣寺の発掘調査で見つかった排水管。盛り土の一部が掘削されていた(6日午後、京都市)=共同

金閣寺の発掘調査で見つかった排水管。盛り土の一部が掘削されていた(6日午後、京都市)=共同

特別史跡・特別名勝に指定されている金閣寺(京都市北区)の庭園で不適切な工事が行われたとする申し立てを受け、京都府教育委員会などは6日、室町幕府3代将軍、足利義満が建立したとされる「北山大塔」の基壇跡の可能性が指摘される盛り土に、工事の影響はなかったとの調査結果を発表した。一方、別の工事で盛り土の一部が掘削されていたことが判明した。

文化庁の指導で、府教委と市が9月から発掘調査を実施。過去の写真と照合するなどし、基壇跡の可能性がある中世の盛り土は削られていなかったとした。一方、別の工事で設置された排水管が地中で見つかり、盛り土の南東部分が長さ約1メートル、幅約40センチ、高さ約40センチにわたり削られたことが判明した。

この工事を無許可で行った宗教法人鹿苑寺は「遺構の掘削が認められた点につきましては、まことに申し訳ありません」とコメントした。

京都市埋蔵文化財研究所研究員の東洋一さん(64)が6月、宗教法人鹿苑寺が金閣寺境内で基壇跡の推定地を削るなど不適切な工事を行ったとして、原状回復命令などを求めて文化庁長官に申し立てをしていた。北山大塔は完成前の1416年に落雷で焼失した。

東さんは「(金閣寺などは)深刻な反省が求められている」とのコメントを出した。5日には発掘調査に立ち会わせなかったのは公正でないとして、府と市に抗議文を提出している。〔共同〕

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