半導体売上高、8月は3・6%増 メモリー好調

エレクトロニクス
2020/10/6 15:29
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米国半導体工業会(SIA)は6日、8月の世界の半導体売上高が前月比3.6%増の362億3000万ドル(約3兆8千億円)だったと発表した。2カ月連続の増加となり、新型コロナウイルスなどの影響で年初から停滞していた市場に回復の兆しがみられる。中国企業への規制強化を受けて駆け込み需要も寄与したもようだが、在庫のだぶつきなど先行きは依然として不透明だ。

8月はデータセンター向けなどのメモリー投資が好調で、演算を担うロジックの販売も堅調だったようだ。2020年は新型コロナの感染拡大で、年初から企業活動が停滞していたが、企業活動の再開で夏ごろから売上高が回復傾向にある。

世界最大の中国市場では売上高が前月比で2.9%増の124億6000万ドルだった。好調だった5月と同等の水準で、年初以降増える傾向にある。

米商務省が8月に中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)に対する規制強化を発表して以降、半導体や電子部品の駆け込み需要が発生したことも影響したとみられる。

一方、ファーウェイ規制の対応で、これまで同社に半導体を供給していたソニーやキオクシア、韓国サムスン電子などが9月から供給を停止している。足元ではこれらの一部企業が米商務省と取引再開の交渉に乗り出しているが、さらなる中国企業への規制措置も不安視されており、半導体市場の回復への道のりは見通しにくい状況だ。(佐藤雅哉)

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