イタリア改憲の真の狙い 政治の安定、日本も議論を
上級論説委員 大石 格
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イタリアで9月に国民投票があり、国会の定数を37%減らすための憲法改正案が可決された。これほど大幅な議員削減は世界でもあまり例をみない。
原動力になったのは、欧州におけるポピュリズム(大衆迎合主義)政党の代表格とされる五つ星運動である。2018年に政権を獲得すると、年金支給開始年齢を引き下げ、求職活動の継続などを条件にしたベーシックインカムの支給を始めた。
財政能力を超えたばらまきと批判されるなか...
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