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新型コロナ「『空気感染』の可能性」 米CDCが指針改定

【ワシントン=鳳山太成】米疾病対策センター(CDC)は5日、新型コロナウイルスの感染経路に関する指針を改定し、「『空気感染』で広がることが時々あり得る」と指摘した。感染者との濃厚接触が一般的な経路だと説明しながら、閉じられた空間のなかで感染する可能性に言及した。

指針は、結核やはしか、水ぼうそうのように空気中に漂うウイルスを介した感染を「空気感染」と定義した。そのうえで新型コロナが空気感染する可能性を初めて取り上げた。一定条件のもとで感染者が6フィート(約2メートル)離れた人にうつしたとみられる証拠があると指摘した。感染した人は換気が不十分な密室で、歌ったり運動したりで大きく呼吸していたという。

一方、空気感染より濃厚接触を通じた「飛沫感染」のほうが「はるかに一般的だ」と強調した。物体に触れてウイルスに感染する「接触感染」は「あまり一般的でない」との見方を維持した。他人と距離を取りマスクを着けるなど、飛沫感染を想定した予防策を引き続き推奨すると主張した。

CDCは9月に指針を改定したが「誤ってウェブサイトに載せてしまった」として取り下げていた。米メディアによると、対策強化に難色を示すホワイトハウスが圧力をかけたとの観測もある。

新型コロナを巡っては、ウイルスを含む小さな飛沫がしばらく漂って感染する「エアロゾル感染」の可能性も指摘されており、世界保健機関(WHO)も言及している。

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