介護版MaaSの実証実験 香川・三豊やダイハツなど

四国
香川
2020/10/5 20:12
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香川県三豊市は5日、福祉・介護分野で次世代運行サービス「MaaS(マース)」の実証実験を11月から始めるため、連携協定を締結した。三豊市社会福祉協議会(香川県三豊市)、ダイハツ工業と連携し、複数介護施設の利用者を共同で送迎する。施設ごとに実施していた送迎を集約・効率化することで、地方で深刻化する介護従事者の人手不足に対応する。

ダイハツ工業の谷本敦彦氏(左)、三豊市の山下昭史市長(中)、三豊市社会福祉協議会の小野英樹会長が会見に参加した(5日、香川県三豊市)

三豊市にある5介護施設が実証実験に参加し、三豊市社会福祉協議会が送迎車両の運行を担う。ダイハツはAIを活用して効率的な配車ルートを算出できるアプリを提供する。送迎前日までに介護施設が利用者の人数などを入力する。

実証実験を始める背景には、少子高齢化が進む地方における介護従事者の人手不足がある。利用者の利便性を確保しながらサービス水準を維持することが事業者の課題となっている。各介護施設は利用者の送迎に車両5台を用いていることが多く、実験では5施設合わせて4台の送迎車で対応できるようにする。

朝夕の施設送迎に加えて、利用者が希望すれば昼間に買い物や通院もできるよう配車を手配する。実証実験の期間は11月2~30日を予定。締結式に出席した三豊市の山下昭史市長は「そのまま運用までつなげられるように、期間中に課題を拾い上げたい」と述べた。

ダイハツは2017年から介護・福祉施設の業務を効率化するシステム「らくぴた送迎」を提供している。複数介護施設の送迎を集約するのは三豊市での実証実験が初めて。記者会見でコーポレート本部の谷本敦彦副本部長は「事業者が競争ではなく協調することによって、地域内の福祉サービスを継続していくことが必要だ」と話した。

三豊市とダイハツは19年、介護・福祉分野でMaaSに関する連携協定を結んだ。移動についての業務効率化や、高齢者の生活支援サービスなど検討を進めてきた。

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