新潟・長岡市長に磯田氏再選「地方分散の受け皿に」
4日投開票の新潟県長岡市長選は、現職の磯田達伸氏(69)が新人の藤井盛光氏(42)との選挙戦を制して再選を果たした。磯田氏は5日、新型コロナウイルスへの対応と「コロナ後」を見据えた地元の経済振興策に注力する方針を示した。
磯田氏は5日、同市で開いた記者会見で「新型コロナ禍をいかに切り抜けていくか。『コロナ後』の発展に向けたしかけや種まき、政策を進める」と強調した。また、コロナ終息後に「長岡の発展がすぐに目に見えてくるような対応をしていく」とした。
具体策として市の重点施策の一つである、ロボット・人工知能(AI)などの分野で市内企業や大学と連携する「長岡版イノベーション」の加速を挙げた。新型コロナで企業のなかに働く場所などを地方に分散させようとの機運が高まっていることに触れた。「長岡には新しい技術、製品を生み出すダイナミックな環境がある。長岡が地方分散の受け皿になるようにしたい」と語った。
今回の市長選の投票率は46.99%。県知事選と同日だった前回2016年の市長選から12.39ポイント低下した。