経済学界が期待するノーベル賞の力
編集委員 前田裕之
[有料会員限定]
今年のノーベル経済学賞は米スタンフォード大学のポール・ミルグロム教授とロバート・ウィルソン名誉教授に授与されることが決まった。社会科学の中で唯一、ノーベル賞が設けられ、毎年の受賞者に世界が注目するのは、経済学界にとって大きな利点だ。過去の受賞者の顔ぶれを見て「なぜあの学者は受賞できなかったのか」と指摘する声はあっても、経済学賞の存在自体を批判したり、権威を否定したりする声は学界ではあまり聞かれない...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り2407文字
関連キーワード