パリが育てた「プレタの旗手」 高田賢三さん(評伝)
新型コロナウイルス感染で4日、死去した世界的ファッションデザイナーの高田賢三さんは決して偉ぶらず、権威を嫌い、自由やユーモアをこよなく愛した。「僕は幾つになっても夢を追い続けるピーターパンなんですよ」と笑っていた。
作品のモチーフも常識にとらわれず、堅苦しい規則がなかった。夏物に使う木綿素材をあえて秋冬物に使ったり、違う柄同士や派手な原色を大胆に重ねたり……。いずれも西洋では「禁じ手」とみなされた...
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編集委員。慶大経卒。政治部、国際部、ミラノ支局長、消費産業部次長等歴任。93年伊ボッコーニ大研究員。2013年伊日財団より「アニェリ新聞雑誌賞」受賞。ユーゴ紛争、イラク戦争、アテネ五輪、G7を取材し、イタリアを中心に政財界人、文化人を幅広くインタビューしている。インドにも長期滞在してタタ財閥総帥のラタン・タタ氏を密着取材。日経電子版でコラム「裏読みWAVE」連載中。高田賢三氏と「夢の回想録」共著。カバージャンル
経歴
活動実績
2020年11月30日
ミラノ工科大学大学院デザイン学部の講座「Fashion Communication: A Sociological Perspective」(英語・伊語)で講師。テーマは「高田賢三の生涯」
2020年11月10日
日経フォーラム「世界経営者会議」の沢田秀雄HIS会長兼社長とコシノジュンコ氏のセッション「混迷の時代を勝ち抜く人材育成法」でモデレーターを担当
2018年1月8日
テレビ東京・未来世紀ジパング「変わりたいイタリア」にナビゲーターで出演
2017年10月24日
日伊ビジネスグループ合同会議・パネル討論「ものづくり」にモデレーターで登壇
2017年2月20日
テレビ東京・未来世紀ジパング「高級ブランドの裏側」にナビゲーターで出演
2016年8月
「なぜ酒豪は北と南に多いのか」(日経プレミアシリーズ)を日本経済新聞出版社から出版
2014年8月
「なぜ田中さんは西日本に多いのか」(日経プレミアシリーズ)を日本経済新聞出版社から出版