JR西日本、観光列車「銀河」で特産品輸送

JR西日本は4日、9月に運行開始した長距離観光列車「ウエストエクスプレス銀河」で山陰地方の特産品を大阪駅まで運ぶ様子を公開した。特産品は3日に松江駅で積み込んだ。在来線の車両で特産品を輸送する取り組みはJR西として初。コロナ禍で鉄道の利用が落ち込む中、取り組みを通して貨客混載輸送が事業として成り立つか確かめる。
銀河は新型コロナの影響で4カ月遅れで運行を開始。感染拡大防止のため、車内のイベントスペースでのイベント開催を中止している。空いたイベントスペースを活用し、米やトマトジュースなど鳥取県と島根県の特産品が入った段ボール15箱を運んだ。
大阪駅まで運ばれた特産品は、4日に大阪駅の広場で開く「山陰いいものマルシェ」で販売する。JR西は今後、他の特急列車などでも空きスペースを活用して貨客混載の取り組みができないか検討する。