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長野のヤッホーが御代田に新拠点 ビールで街作り

クラフトビール大手のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)は、新拠点の「御代田醸造所」を御代田町に開設した。社員数拡大に向けたスペースの確保が目的で、同県佐久市から本社機能を移した。今後は町との地域活性化に携わるチームも結成し、ビールを通じて街おこしにも関わっていく。

御代田醸造所を訪れた御代田町の小園拓志町長(左)とヤッホーの井手直行社長(2日、御代田町

「さらなる業績と人員の拡大に本腰を入れて取り組んでいきたい」。井手直行社長は意気込む。同醸造所の敷地面積は駐車場を含め約9000平方メートル。2階建ての建屋は空き物件をリノベーションし、現在の約2倍にあたる200人程度の社員が働けるようにした。

1階の社員用オフィススペースは全体的に木目調で天井も高く、解放的な印象だ。在宅勤務中の社員も含めて、新拠点には事務職を中心に約80人が勤務し始めた。

オフィスの横には、醸造所も併設した。600リットルの仕込み釜1基と、発酵用タンク6基を導入した。研究開発や飲食店向けの限定ビールの製造に活用し、年間60キロリットル以上を醸造していく計画だ。9月下旬からは仕込みも始めた。

ヤッホーは新たな拠点の開設をきっかけに御代田町の地域活性化にも携わっていく方針。12月には広報部署の中に「地域貢献チーム(仮称)」も新設し、町と具体的な協議を進めていく。中心メンバーとなる広報ユニットの原謙太郎氏は「御代田町を楽しくしていく仕組み作りを考えていきたい」と意気込む。

現時点では、醸造所の近くを走る「かりん道路」の活性化や町と連携したイベント、町のサイトの改善に向けたノウハウの共有などを構想する。2日に新オフィスの見学に訪れた小園拓志町長も「ヤッホーのようなユニークな企業が来ることは、町にとっても絶対的にプラスになる」と語る。

飲食店の休業などで新型コロナウイルス禍の影響は、ビール業界にも及ぶ。ただ、缶ビールで「巣ごもり需要」などを取り込んだヤッホーは2020年11月期も増収を見込む。新オフィス開設を機にさらなる業績拡大に向けて突き進む。(下村凜太郎)

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