日機装、宮崎の医療研修施設を21年6月稼働
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日機装は宮崎市に開設を予定している医療関連の研究研修施設について、2021年6月に稼働させる。新施設では医療従事者らを対象に医療関連機器の操作の研修をするほか、製品開発力の向上に取り組む。好調な医療関連分野をさらに強化することを狙う。

施設の名称は「M.ReT(エムレット)宮崎」。宮崎市の「宮崎ハイテク工業団地」に立地するグループ会社の宮崎日機装の隣接地に、同年5月に完成する予定だ。敷地面積は6400平方メートル、平屋の建物の延べ床面積は1700平方メートルある。設備投資額は9億円で、3年間で計8人を新規雇用する計画だ。宮崎県から立地企業として認定された。
日機装は医療関連分野の売り上げが約4割を占め、血液透析装置のシェアは国内で50%以上握る。宮崎の施設ではマイクロ波を使った外科手術装置の実習環境も整備するという。同社の最新鋭機器の性能評価や検証をし、新たな製品の開発に役立てる。