岐路に立つタイ 反発強める若者 T・ポンスディラック氏
タイ・チュラロンコン大学安全保障国際問題研究所長
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タイにおける新世紀最初の20年間は、協調には程遠いものだった。抗議デモ隊と軍の衝突が繰り返され、2度の軍事クーデターが発生し、新憲法も2回制定された。そんな中、今年9月には首都バンコクで大規模なデモが行われ、タイは新たな岐路に立っている。
その核心は誰がどのように統治すべきかという問題だ。今回は軍や王室、司法、官僚を中心とした「黄シャツ」勢力と、農村部を拠点とするタクシン元首相派の「赤シャツ」の対...
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