東証システム障害、取引一極集中の危うさ露呈
編集委員 川崎健
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東京証券取引所のシステム障害は、日本株市場全体の機能停止につながった。名古屋など他取引所は東証のシステムを利用し、私設取引システム(PTS)など代替市場もほとんど機能しなかった。複数市場に取引が分散する米欧とは異なり、日本では東証がほぼ一手に売買を手掛ける。株式取引の電子化が進む中、日本株の東証一極集中のリスクがあらわになった。
東証は1999年に人の手で投資家の注文を付け合わせていた立会場を廃止...
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東京証券取引所は2020年10月1日、システム障害を受けて全銘柄の取引を終日取りやめました。売買が終日停止されたのは1999年の取引のシステム化以降で初めてでした。この問題に関する最新ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。